[非電離電磁界への短時間ばく露時の哺乳類細胞の半定量的プロテオミクス] med./bio.

Semi-quantitative proteomics of mammalian cells upon short-term exposure to non-ionizing electromagnetic fields

掲載誌: PLoS One 2017; 12 (2): e0170762

この研究は、電磁界EMF)による分子レベルの影響の高感度試験方法として、全プロテオームの半定量的質量分光分析を検討した。試料にヒトの線維芽細胞および骨肉腫細胞、マウスの胚由来幹細胞を用い、それぞれに3種類のEMFs(ELF 50 HzUMTS 2.1 GHz、WiFi 5.8 GHz)のイン・ビトロばく露を与えた。代謝をラベルした細胞へのコントロールされたばく露の終了後に、確立された一連のバイオインフォマティクス法を用いて、さまざまなタンパク質および経路レベルでの統計分析を行った。その結果、定量されたヒトおよびマウスのプロテオームの1%未満がEMFsに、タンパク質量において小さな変化をもって反応した;結論として、短時間のEMFsばく露哺乳類細胞おいて一貫した生物学的に重要な負荷となるという考えを今回の分析は裏付けなかった、と報告している。

ばく露

研究助成