[EMFのEU指令2013/35/EUとの比較に際しての50Hzで計算された誘導電界への身長と体重の影響] tech./dosim.

この研究は、労働者に入射した低周波電界および磁界による体内誘導電界への身長および体重の影響を、身長1.56-1.96m、体重33-113kgの解剖学的に現実的ないくつかの人体モデルを用いて計算的に検討した。この研究で用いた人体モデルは、指令2013/35 / EUの実践ガイドにおいて、体内誘導電界計算実証用に使われたMAXWEL表面ベース・ファントムから導き出されたものである。コンピュータシミュレーションを実施し、50Hzの外部磁界および電界にばく露した人体モデルにおける低周波EMF指令のばく露限度値（ELV：物理量は誘導電界）の変動を計算した。その結果、人体モデルの身長／体重と骨、脂肪、筋肉、脳、脊髄および網膜など各種の生体組織内誘導電界との関係づけが単純に表現される可能性が示された；EMF指令のELVsに影響を与えるパラメータの見積もりに基づけば、全般としてALsは様々な人体モデルおよびばく露状況でのELVsについての安全側に立った推定値を提供していることが判明した、と報告している。