この研究は、パルス電磁界（最大振幅2mT、パルス周波数75Hz）が、ヒト神経膠芽腫T98G細胞に、miRNAを介したエピジェネティックな影響を与えるか否かを実験で調べた。特に注目した影響評価項目は、がんのプログレッションに関与する遺伝子の発現、および神経膠腫の治療剤であるテモゾロミドとの相乗効果である。その結果、テモゾロミドと併用した電磁界刺激は、化学療法剤および放射線に耐性をもつT98G細胞にエピジェネティックなアポトーシス促進作用を引き起こすことが観察された､と報告している。
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