この研究は、マウスNIH/3T3細胞およびヒトU-87MG細胞に1800 MHz電磁界放射(EMR:1209mW/m2)ばく露を異なるばく露時間(0, 3, 6, 12, 24, 48時間)で与えた。ばく露終了後に、生存率、細胞内活性酸素種(ROS)産生、DNA損傷、p53遺伝子発現、カスパーゼ3活性を評価した。その結果、EMRばく露はNIH/3T3およびU-87MG細胞の生存率を有意に低下させ、カスパーゼ3活性を上昇させた;ROSバーストが、NIH/3T3細胞では6および48時間ばく露で、U-87MG細胞では3時間ばく露で観察された;EMRばく露群ではDNA損傷が増加したが、抗酸化剤(NAC)存在下ではこれが抑制された;EMRばく露群ではp53タンパク質およびp53標的遺伝子の発現が増加し、ミトコンドリアからのチトクロームc放出が促進され、カスパーゼ3活性が上昇した;これらの現象はそれぞれ、NAC、p53阻害剤、カスパーゼ阻害剤の事前処置により抑制されることが確認された、と報告している(JEIC注:ばく露にはインキュベータ(5% CO2, 37°C)内に設置したアンテナが用いられた。ばく露中のペトリ皿内の温度監視について論文本文に記述がない)。
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