[ラット全身への無線周波電磁界ばく露によるばく露時間依存的な熱作用] med./bio.

Exposure time-dependent thermal effects of radiofrequency electromagnetic field exposure on the whole body of rats

掲載誌: J Toxicol Sci 2016; 41 (5): 655-666

この研究は、ICNIRPガイドラインの職業ばく露の全身SAR限度値である0.4 W/kg、および動物研究で行動妨害が観察される全身SARレベルである4 W/kgの2つの強度のばく露が引き起こすインビボの影響を理解するために、この2レベルで2.14GHzの広帯域CDMA信号(RF-EMFs)の全身ばく露をSDラットに与え、RF-EMFsばく露中の深部体温、およびばく露後のストレスマーカ熱ショックタンパク質Hsp)および熱ショック転写因子(Hsf)群)の遺伝子発現を分析した。深部体温は無麻酔で測定した。その結果、4W/kgの場合、深部体温は徐々に上昇してベースライン値より約1.5℃高いプラトーに達し、それがばく露終了まで保たれた;4W/kgでの6時間/日のばく露後に大脳皮質および小脳でいくつかのHspおよびHsfの遺伝子発現レベルが有意に上昇したが、3時間/日のばく露後では上昇しなかった;一方、0.4W/kgの場合、深部体温および遺伝子発現有意な変化はなかった、と報告している。

ばく露

研究助成