<目的>In vitroで実験を行い,電気刺激した骨の形成の物理的及び生化学的メカニズムを調べると同時に,そのことにより,In vitro実験が,電気刺激した骨の形成メカニズムの研究に十分妥当であることを立証することを目的としている. <実験方法>電気刺激のために,2枚の平行平板電極間に10V, 10Hzの正弦電圧を加えその極板間に骨の組織を含む培養液を入れた筒を置いた.培養液中の電界は10^-5V/m程度である.また骨の基質形成の割合を見るため,プロリンのヒドロキシプロリンへの結合量をコラーゲンの合成量として測定した. <結果および結論>低電圧の電気刺激を加えることにより,未発達の骨形成は増加する.この反応は,連続的な刺激と同様に,限定された時間だけ(i.e30分/日)毎日与えることによっても得られるが,前者より後者の方が反応が顕著である.これは骨の基質形成機構の環境に対する適応性を示している.この応答は,骨の細胞増殖の増加と関連がある.またこれらの実験結果よりIn vitro実験の妥当性が証明された.
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