この研究は、高速データ転送の人体近傍通信への応用の中心となる60GHzミリ波(MMW)の神経様細胞株PC12への影響を調べた。神経成長因子(NGF)処置により神経分化進行中のPC12細胞単層に、MMW(60.4GHz、細胞単層での平均化した入射電力密度10mW/cm2)の24時間ばく露を与え、ハイコンテントスクリーニング顕微鏡法に基づくcell-by-cell分析により、PC12の神経突起伸長および細胞骨格タンパク質発現を検査した。その結果、神経マーカのβ3-チューブリンのタンパク質発現、インターナル発現コントロールとしてのβ-チューブリンのどちらにも差異が見られなかった;一方、有意ではないが、MMWによる神経突起伸長に若干の増加が見られたものの、この増加は熱に関連することが実験的コントロールにより実証されたと報告している。
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