この研究は、孵卵器に入れる前のニワトリの卵(産卵用ニワトリの卵)に、磁界(MF)ばく露を行い(50Hz、0.75mT、ばく露時間:20、40、60分間)、その後に孵化した直後のヒヨコの血液の生物物理学的特性を調べた。ヘモグロビン(Hb)分子の誘電緩和、非イオン界面活性剤オクチルグルコシドによる赤血球の溶解性を測定した。その結果、卵期のMFばく露により、ヒヨコのHb分子の導電率が上昇した、と報告している。
産卵直後の新鮮なニワトリの卵384個を4群に分けた(各群の n=?) : 磁界ばく露群のばく露時間 1) 20分間、2) 40分間、3) 60分間、4) 0分間(無ばく露対照群)。ばく露終了後、卵は孵卵器に入れられ、孵化後に各群からそれぞれ9羽のヒヨコを取りだし、血液標本を採取した。それぞれの群の9標本は、3標本/群にプールされて分析した。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 20 minutes |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | 4 solenoids were constructed with 270 turns of electrically insulated, 2.2-mm-diameter copper wire, each, which was wound around a parallel double-walled cylindrical chamber, constructed of 2-mm-thick copper and with internal and external diameters of 45 and 55 cm, respectively; the coils were connected in parallel to minimize the total impedance of the wire and to produce a homogeneous MF; there was no difference in temperature (accuracy of thermometer was ± 0.1°C) between the room and the exposure chamber |
Additional information | the exposure facility was free from alternating electric fields |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 0.75 mT | - | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 40 minutes |
ばく露の発生源/構造 |
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測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 0.75 mT | - | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 60 minutes |
ばく露の発生源/構造 |
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測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 0.75 mT | - | 測定値 | - | - |
(EMF-Portalによる注記:結果の有意性がこの論文に記されていない。以下に提供するのは、抄録に記載された通りの結果である).
卵期のばく露は、対照群に比べ、ばく露時間の増加とともに、ヘモグロビン分子の導電性を増大させた。この増大は、活性の高いヘモグロビン分子化合物の形成によるヘモグロビン分子表面電荷の増加に起因する可能性がある。この推測は、ばく露群での誘電緩和時間の増加により裏付けられた(EMF-Portalによる注記:この結果には矛盾がある。表には緩和時間の現象が示されている)。卵期のばく露は、対照群に比べ、ばく露時間の増加とともに、細胞膜溶解性を増大させ、これは赤血球の移動性消失を示唆する。
著者らは結論として、「卵期の50 Hz磁界ばく露は、孵化直後のヒヨコの赤血球の移動性を低下させ、ヘモグロビンの表面電荷を変化させる可能性がある」と述べている。
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