<目的>電磁界が奇型の原因となるか否かについて、ニワトリ成績は不一致であり、ほ乳類を用いた数少ない報告も一致していない。ヒトの健康問題を論じるには更に研究を進める必要がある。本実験では、MRIで使われる磁束密度は5-100mTなので、30mTの直流磁界と同じ強度の50Hz交流磁界を曝露した時のラット胎児に与える影響について検討する。 <方法>Wistar系雌ラットを妊娠1日から20日まで曝露、磁界の分布(図2)及び実験室のレイアウト(図1)を示す。30mTの直流磁界および50Hz交流磁界を24時間/1日、20日間曝露、20日目に外表奇型、体重、器官、骨格検査を実施。 <結果>体重、心、肺、肝、腎に差なし(図3)。骨化度は直流磁界で有意に進行(図4)。表1、2に全体のまとめが表示されてあるが、直流磁界曝露群で吸収された胎児数が有意に多いのが目立つ。 <結論>30mTという強い直流磁界は胎児発育に有害作用があるが、50Hz交流磁界はそのような作用はない。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。