[900 MHz電磁放射はラットにbcl-2、baxおよびカスパーゼ3シグナル伝達経路を介して精子細胞アポトーシスを誘導する] med./bio.

Electromagnetic radiation at 900 MHz induces sperm apoptosis through bcl-2, bax and caspase-3 signaling pathways in rats

掲載誌: Reprod Health 2015; 12 (1): 65

この研究は、900MHzの無線周波電磁界RF-EMR)がラット精子細胞アポトーシスを引き起こすか否か、精子の形態、濃度、微細構造に影響するか否かを調べた。ラット(n=24)をばく露群と擬似ばく露対照群に分け、ばく露群は900MHzのRF-EMR(SAR値0.66±0.01W/kg)ばく露を1日2時間、50日間継続した。ばく露終了後、精子の数、形態、アポトーシス活性酸素種ROS)、総抗酸化能(TAC)を測定した。その結果、ばく露群の精子細胞でのアポトーシスの発生割合は対照群のそれに比べ91.42%上昇した;同じくROS濃度は46.21%上昇、TACは28.01%低下した;また、ばく露群では、bcl-2のタンパク質およびmRNA発現の減少、bax・チトクロームc・カスパーゼ3のそれらの発現の増加が見られた、と報告している。

ばく露