[マイクロ波による外傷性脳損傷の病態生理学] med./bio.

Pathophysiology of microwave-induced traumatic brain injury

掲載誌: Biomed Rep 2015; 3 (4): 468-472

この研究は、過剰なエネルギー量のマイクロ波ばく露したラットの脳での神経細胞の数の変化およびアポトーシス細胞の存在を調べた。3.0kWのマイクロ波への0.1秒間のばく露を行い、それから24時間(n=3)、3日(n=3)、7日(n=3)、14日(n=3)、28日(n=4)経過後にそれぞれのラットを屠殺して、運動皮質および海馬(CA1およびCA2領域)の神経細胞を計数し、運動皮質海馬・側脳室脈絡叢アポトーシス細胞を検査した。その結果、28日後において、CA1領域での神経細胞数が対照群に比べ有意に減少したが、それ以前では減少は見られなかった;CA2および運動皮質では、どの経過時間でも変化はなかった;7日後において、側脳室脈絡叢アポトーシス細胞の数が有意に増加したが、運動皮質海馬では変化がなかった、と報告している。

ばく露