この研究は、低周波電磁界(LF-EMF)が活性酸素種の生成を低下させると仮定して、LF-EMFが虚血再灌流(I/R)傷害を受けた心臓の収縮性を保護するか否かを、ラットから摘出した心臓で実験的に検証した。摘出心臓に、全血流なしの20分間の虚血状態、その後の30分間の再灌流の処置を、LF-EMFばく露の有無の2つの条件下で実施した。心臓の機械的機能の評価のために、冠血流量、心拍数、左心室最大血圧(LVDP)、収縮期血圧と心拍数の積(RPP)を測定し、また心筋組織損傷のマーカをいくつか測定した。その結果、LF-EMFばく露群では、RPPの低下は防げたが、冠血流量への効果はなかった;またLF-EMFばく露群ではLVDPが上昇した、などの所見を報告している。
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