この研究は、徐波睡眠中に現れる徐波振動（SO）の周波数で振動する経頭蓋直流刺激（SO-tDCS）を、ノンレム睡眠中のラットの前頭皮質に与え、記憶の固定への影響を調べた。観察箱内に置かれた1つの物体を自由に探索させ、24時間経過後に、新規の物体に置き換えた観察箱に再度入れ、物体の探索時間を測定した。その結果、SO-tDCSを受けたラットでは、新規の物体を好む傾向が偶然より有意に大きかった；脳電図のパワースペクトルにおいて、内生的なSO活動の一時的増強が見られた､と報告している。
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