[強い静磁界により線虫(Caenorhabditis elegans)に誘導される発達異常] med./bio.

Developmental abnormality induced by strong static magnetic field in Caenorhabditis elegans

掲載誌: Bioelectromagnetics 2015; 36 (3): 178-189

この研究は、強い静磁界SMF:最大8.5T)が発達に与える影響を、十分に確立されたインビボ生物モデルである線虫(Caenorhabditis elegans)で実験的に調べた。その結果、線虫の卵に8.5Tをばく露した場合、ばく露時間依存的に寿命が低下した;5Tばく露では、寿命への若干の影響が見られた;一方、8.5Tにおいて、幼虫集団サイズ、発達速度、発達段階への影響は観察されなかった;成虫の生殖細胞のアポトーシスは、8.5Tで大きく増加したが、フリーラジカルスカベンジャーであるジメチルスルホキシドの添加によりこの影響は防がれた、と報告している。

ばく露