[心房細動の抑制を目的とした低レベル電磁界の使用] med./bio.

The use of low-level electromagnetic fields to suppress atrial fibrillation

掲載誌: Heart Rhythm 2015; 12 (4): 809-817

この研究は、非常に低レベルの電磁界EMFヘルムホルツコイル:0.034μG、0.952Hz)が心房細動(AF)を抑制するか否かを、ペントバルビタールで麻酔したイヌ(n=17)で実験した。両側開胸術で、両側の心房および肺静脈電極カテーテルを留置して、心臓電気活動を測定した。AFは、高頻度心房ペーシングまたは心房期外刺激法にて誘発した。ヘルムホルツコイルの中心部で、両側頸部迷走神経幹(実験1群:n=7)あるいは心臓(実験2群:n=10)にEMFを与えた。その結果、実験1群では、EMFによりAH閾値の上昇が見られた;実験2群では、EMFにより心房有効不応期の短縮などが観察された;両実験において、EMFにより右上肺静脈前壁心臓神経叢(ARGP)のニューロン活動は顕著に抑制された、と報告している。

ばく露