この研究は、静磁界ばく露(SMFs:128 mT、1日1 時間、5日間)がラットの組織に酸化ストレスおよびアポトーシスを誘導するか否か、またビタミンE(vit E)とセレン(Se)のサプリメントにその影響を防止する効果があるか否かを調べた。ラットは、対照群、SMFs・vit E・Seそれぞれの単独ばく露群、SMFs+vit Eの共ばく露群、SMFs+Seの共ばく露群に分け、ばく露終了後に腎臓と筋肉の組織検査を行った。その結果、SMFs単独ばく露群では、腎臓と筋肉の組織でマロンジアルデヒド(MDA)とカタラーゼ(CAT)が上昇したが、アポトーシスは誘導されなかった;SMFs+Se共ばく露群では、腎臓のMDA濃度およびCAT活性の上昇は抑制された;一方、SMFs+vit E共ばく露群では、腎臓のMDA濃度の上昇のみが抑制された、と報告している。
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