この回答は、Gowland & Gloverが、ICNIRP誘導電界ガイドライン(ICNIRP2014)の限度値設定に彼らの2007年の論文(Glover et al. 2007)が使用されたことへの戸惑いを表明したコメントに対するICNIRPからの回答である。コメントにある通り、ガイドラインの執筆当時、彼らの研究がガイドライン設定に有用な情報を提供する唯一の研究であった。その後、重要な新しい情報が2件公表されてはいるが、それらの研究がばく露ガイドラインの基本を変更するに十分な理由を提供しているとはICNIRPは考えない。現在の知識の段階では、直接的なローレンツ力および電界の両方の作用が動き誘導のめまいに寄与すると仮定するのが最良であるとICNIRPは考える。新しい知見により、前庭器官内のイオン流に対するローレンツ力でめまい作用が説明される可能性が増してはいるが、誘導電界によるメカニズムを無視することは依然としてできない。注意していただきたいのは、新ICNIRPガイドラインは、静磁界ガイドライン(ICNIRP 2009)と併せて適当するのがよいということである。したがって、静的な磁束密度および動きによるその変化の両方を制限することをICNIRPは推奨している。これはローレンツモデルと矛盾しない。強磁界中での動きに関する重要な安全問題を明確にするために、さらに多くの研究が必要である。ICNIRPは新しい研究の興味深い結果を待っている。ICNIRPは定期的にガイドラインや基準を改訂している。現在のガイドラインに調整や明確化の明らかな必要性がある場合、それらが提供されることになる。
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