この研究は、電磁界(EMF)の発達などへの影響の研究用モデル動物として、ミナミメダカ(学名Oryzias latipes)胚の使用の実現可能性を検討した。一般にメダカは身体の透明性のため、インビボでの発達毒性研究に有用なツールとして知られている。受精したばかりの胚を無作為に4群に割り当てた。すなわち、3.2kHzのEMFをそれぞれ0.12、15、25、60µTでばく露した。0.12µT群はバックグラウンドレベルの対照群と考えた。ばく露は孵化まで継続し、いくつかの発達評価項目に着目して、毎日、観察と画像記録を行った。また、4日目の孵化幼体で選好反応テストを行い、不安様行動レベルを評価した。その結果、3つ全てのばく露群で対照群に比べ、発達が有意に速かった;体節数、眼の幅と長さ、眼の色素濃度、中脳の幅、頭部の発達、孵化までの日数などに影響が見られた;60µT群の場合、他の群に比べ、不安様行動のレベルが有意に高かった、と報告している。
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