<目的>ELF-MFによる種々の効果が、間接的影響によるものか、あるいは組織や細胞が有するMFに対するある種の感知システムによる直接的影響かを検討する。 <方法>10匹のカタツムリを一群として、15分間ELFに曝露する。その後40℃の温度刺激に対する逃避反応に要する時間(latency)を測定する(pre-SCH)。オピオイドを投与し15分間さらにELFに曝露し、再度latencyを測定する(post-SCH)。ELFは直流MF0.1μTの存在下で交流をその強度と周波数を変化させて加える。さらに交流を141μT,60Hzで固定させ、直流の強度を変化させて加え、latencyを測定する。 <結果>①直流MF78μTの存在下で、141μT,60Hzの交流ELF曝露によりSCH処理によるlatencyの延長(ちん痛効果)は低下した。 ②直流MF78μT存在下で、交流ELFを60Hzで固定し、強度を変化させると、ちん痛効果は40,78,141μTで著明に低下した。 ③直流を78.1μT,交流を141μTに固定し、周波数を10~240Hzで変化させると30,35,60-90,120及び240Hzでちん痛効果の著明な減弱があった。 ④交流ELFを141μT,60Hzで固定し、直流の強度を変化させると39μTをのぞき、直流磁界によりちん痛効果の減弱があった。
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