[黒色腫に対する低周波磁界の影響:腫瘍抑制および免疫調節] med./bio.

Effect of low frequency magnetic fields on melanoma: tumor inhibition and immune modulation

掲載誌: BMC Cancer 2013; 13: 582

この研究は、低周波磁界LF-MF)がメラノーマの増殖および転移を阻害するか、および免疫機能に変化を与えるか、を調べた。いずれの実験でもLF-MFばく露には専用に開発した磁界発生器(7.5Hz、0.4T)を用いた。増殖細胞周期・超構造への影響については、メラノーマ細胞B16-F10でインビトロ実験(1日2時間、5日間のLF-MFばく露)し、細胞計数Kit-8アッセイおよび透過型電子顕微鏡を用いて調べた。転移免疫系への影響については、C57BL/6マウスの尾静脈からB16-F10細胞注入した肺転移マウスを用いた。正常マウスの擬似ばく露群(n=6)、正常マウスのばく露群(n=6)、肺転移マウスの擬似ばく露群(n=17)、肺転移マウスのばく露群(n=17)に、1日2時間、43日間のばく露擬似ばく露)を行い、生存率腫瘍マーカ免疫パラメータを調べた。その結果、B16-F10の増殖はLF-MFばく露により阻害され、これには細胞周期停止クロマチン分解が関係していた;LF-MFばく露群では、転移モデルマウスでのメラノーマ細胞増殖の阻害、生存時間の延長が見られた;さらに、LF-MFばく露群では、免疫細胞調節およびサイトカイン産生による免疫反応の調節が見られた、と報告している。

ばく露