このコメントは、Sermage-Faureらの論文「高圧電力線の近くでの小児白血病‐Geocap研究、2002-2007」(Br J Cancer 108: 1899-1906: 2013)に対するものである。この研究には、住宅の自動的地理コード化において、20m(街路データベースの精度)からコミューンサイズ程度(>500m)までの不確かさが含まれたこと、精度20m以内で地理的位置がコード化されたのは、対照の70%、対照の77.2%であることなどを指摘している。論文の主な結果として報告された、VHV-HVOLから50m以内の住居でのAL発症のオッズ比上昇(OR=1.7;95%信頼区間0.9-3.6)について、この計算の基になった症例9、対照60についても、自動的地理コード化で50m以内の居住が仮定されたに過ぎない、と述べている。Draper論文を初めとして、ばく露指標としての送電線距離の不適切さについてはこれまでも指摘がある上、送電線近くでの居住年数や他のばく露発生源への考慮もなされていないと、批判している。
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