この研究は、強い静磁界に子宮内で反復ばく露した仔マウス(C57Bl/6J)のその後の成熟期における生殖能力調べた。交配を確認した雌マウスを入れたケージを、1.5Tおよび7TのMRIのボア中央の患者位置およびボア開口部の医療スタッフ位置で均一静磁界にばく露した。2つの位置での磁界強度は、1.5T機では約1.495Tおよび0.495T、7T機では約6.979Tおよび1.046Tであった。ばく露は、1日75分間、受精後1.5日目から18.5日目まで行った。擬似ばく露群は、模擬的ボアで同様の処置を行った。ケージ対照群、擬似ばく露群、1.5T中央ばく露群、1.5T開口部ばく露群、7T中央ばく露群、7T開口部ばく露群の6群からそれぞれ生まれた仔ラットについて、雄ラット1匹につき非ばく露雌ラット2匹を1組とし、雌ラット1匹につき非ばく露雄ラット1匹を1組として交配させ、妊娠数、胎仔数を調べた。雄ラットの交配組数は6群それぞれ29-33組、雌ラットの交配組数は32-38組であった。その結果、子宮内ばく露を受けた雄では、精巣および精巣上体の重量、精子数、精子の形態、生殖力に対する静磁界ばく露の影響は見られなかった;子宮内ばく露を受けた雌では、妊娠率、産仔数を見る限り生殖力低下は示されなかったが、胎盤重量の低下が見られた;最大強度の磁界にばく露した個体において、胎盤重量の低下は胎仔重量と相関していた、と報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。