<目的>弱い電磁界の最も初期段階の生体作用を評価するために、我々は非常に短いサイクルの曝露の影響が、正常ヒト由来の末梢血単核球における最終的な前炎症性サイトカインや他の成長因子、細胞増殖などの最終的な誘導に現れるかどうかを明らかにすることが目的である。 <方法>細胞は無刺激かもしくは1micro/ml PHA刺激群を設け、各群とも15分間曝露(立ち上がり時間は120ns、立ち下がり時間は100micros、負荷サイクルは2/5で50Hz)したのちに105分間無曝露となるようなサイクルを合計6時間行い、インタクトな細胞やPHA刺激をした細胞の増殖反応やIL-2、IFN-γ、TNF-αの産生を測定した。増殖活性は24、48、72時間で測定した。曝露後の培養操作で用いたインキュベーター中には、0.5microTの背景磁界があった。培養には96穴プレートを用いた。サイトカインはELISAとバイオアッセイ法で測定した。 <結果>細胞増殖に関しては刺激の有無にかかわらず対照群と曝露群間に差はなかった。IL-2、IFN-γ、TNF-αの産生は培養を始めてから24時間は増加したが、対照群と曝露群の間にはやはり差異はなく、電磁界曝露の影響は認められなかった。
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