この研究は、原発性関節炎患者の大腿骨頭から単離した軟骨細胞を培養し、超低周波電磁界(ELF; 100Hz)および音楽的な変調をした治療用電磁界(TAMMEF)ばく露の影響を調べた。20人(男女10人ずつ)の患者から採取した軟骨細胞培養標本を、患者毎に擬似ばく露群、ELF群、TAMMEF群に分けて、それぞれ1日30分間、2週間の処置を行った。ばく露の強度についてはELF、TAMMEFとも数ガウスと記述されているのみである。細胞の生存力を、実験2、7、14日目にその日の処置が終了後測定し、2週間のばく露期間終了後に細胞を溶解して、プロテオーム解析を行った。その結果、生存力にはELF、TAMMEFにより違いが見られた(2日目では3群で違いがなく、7、14日目ではELF群が他の2群より有意に低下した);細胞の核、細胞質、細胞内小器官由来のタンパク質の発現について、3群間の多重比較検定の結果を示し)、タンパク質の発現にも多様な違いが見られた、と報告している。
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