この研究は、タンパク質の構造平衡および畳み込み動力学に対する電磁界（EMFs）の熱的影響および非熱的影響の可能性を見分けるための実験システムの構築を提示した。このシステムは、偏光分光光度計による測定部付きのばく露チェンバーからなる。電磁界は、DCから2.5GHzの周波数範囲をカバーし、パルス幅は1μsで制御可能、最大出力30Wである。EMFばく露中のタンパク質の円偏光二色性（CD）信号をリアルタイムで観察できるようにし、また、ばく露を受けた部分のタンパク質溶液の温度を光式温度プローブで監視するなど、電磁界的、熱的、流体動力学的ふるまいを数値的、実験的に特性記述できるという。被検体に、大腸菌から単離した、Hsp70シャペロンの温度センサータンパクGrpEを用いた模擬試験での多項目測定結果を示している。
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