この研究は、弱いパルス磁界(PEMF)を用いて開発された磁気刺激装置(商品名complex neural pulse)に改良を加え、その治療効果を検証した。この装置は、頭蓋上に19個の電磁石を放射状に取り付けるもので、電磁石は強磁性リードを接点とするリードスイッチをコイルに収めた長さ25mm幅9mmのリードリレーからなる。このCNPの改良として、通常の脳波測定用キャップに電磁石を取り付けて実用的にし、さらに頭蓋骨での磁界パルスのピーク値を1.45mTに増幅した。このPEMF刺激による熱痛閾値の変化を20人の被験者で調べた。各被験者はPEMF刺激(30分間の頭部ばく露)実験と擬似ばく露実験を1週間の間隔を置いて二重ブラインドで行い、その順は被験者全体でカウンターバランスさせた。被験者の半数は高レベル(1.1mT)、残りの半数は低レベル(0.4mT)のばく露とした。影響評価項目は、定量的感覚試験による熱痛閾値(HPT)を主とし、温感検出閾値、認知、感情、運動のタスク成績を副次的とした。その結果、PEMF刺激によりHPTは有意に上昇した;副次的な項目は変化しなかったが、認知タスクの成績にレベル低下の傾向が見られた、と報告している。
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