<目的>血栓溶解系の酵素であるプラスミンの触媒機構に強磁界が作用するか否かについて調べた。 <方法>プラスミン活性測定用発色基質S-2251を用いて8T磁界中におけるプラスミン活性を測定した。プラスミンによってp-ニトロアニリン(pNA)が遊離され、pNAを波長405nmにて比色定量することによりプラスミン活性を測定した。 <結果および結論>プラスミンによる合成基質分解の反応初速度は8テラス磁界で5%増加した。しかし、最大初速度やミカエリス定数は磁界曝露により顕著な影響を受けなかった。一方、長期間の磁界曝露の影響も調べているが、約1時間進行した時点では逆に最大11%の反応抑制が見られた。反磁性磁場配向の効果が触媒機構に現れたことを可能性のある機構として提案している。
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