<目的>ヒヨコの胚性線維芽細胞の増殖がサイン様変動磁界の影響を受けるのは、化学反応におけるラジカルが関与しているのかどうかを検証する。 <方法>ヒヨコの胚性線維芽細胞を、温度36.8±0.3度、100Hz、0.7mTの磁界に24時間曝露しながら増殖させた。またラジカルを取り除くためのラジカルスカベンジャーとして、超酸化物ジムスターゼ(SOD)、カタラーゼ、ビタミンEが加えられた。細胞の増殖は、MMT比色定量法によって行った。 <結果及び結論>ラジカルスカベンジャー非存在下では、磁界曝露によって細胞の増殖が33±4%促進された。一方ラジカルスカベンジャー(カタラーゼ、SOD、ビタミンE)存在下では、磁界曝露による細胞の増殖がそれぞれ7±4、11±3、6±4%しか促進されなかった。つまり磁界曝露を受けている細胞の増殖は、ラジカルスカベンジャーによってその増殖が抑制されるということであり、ラジカルが磁界中の細胞増殖の促進に関与しているということがうかがえる。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。