本研究は、パルス電磁界によるラットの細胞での神経突起生成の抑制を調べた細胞実験である。ラットのPC12褐色細胞腫細胞(神経成長因子のような誘導物質によって、細長い神経突起を持つニューロン様細胞への分化が誘導され得る)を、700mT、0.172Hzのパルス電磁界に最大12時間/日ばく露し、神経突起生成またはアセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性を調べた。神経突起形成誘導剤の添加無しにパルス電磁界ばく露した後では、神経突起を生じたPC12細胞の数とAChE活性が増加した;PC12細胞ではERK1/2の活性が維持されたが、NR8383ラット肺胞マクロファージではそうならなかった;ERKキナーゼ阻害剤のU0126は、パルス電磁界に依存したERK1/2活性および神経突起生成を強く阻害した;パルス電磁界に依存した神経突起生成はERKキナーゼ阻害剤のPD098059でも抑制されたがU0124では抑制されなかった、と報告している。
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