[携帯電話放射は焦点性てんかん患者における脳の興奮性を変調させる] med./bio.

Mobile phone emissions modulate brain excitability in patients with focal epilepsy

掲載誌: Brain Stimul 2013; 6 (3): 448-454

この研究は、10人のてんかん患者(一次運動野外(M1)由来の潜因性焦点てんかん;男性5人/女性5人;19-67 歳)を対象に、大脳皮質の興奮性に対する携帯電話電磁界(GSMEMF)ばく露の影響を調べた。GSMEMFばく露(45分間)の前後に経頭蓋磁気刺激TMS)を行い、その時の皮質運動誘発電位MEP)により大脳皮質の興奮性を評価した。2回のTMS(てんかん焦点(病巣部位)の同側(IH)および反対側(CH)のM1を標的)の直後にMEPを記録した。また、GSMEMFばく露は、IHばく露、CHばく露および擬似ばく露の3つのセッションを行い、各セッションは1週間間隔で、二重ブラインド、クロスオーバー、カウンターバランスのもとに実施した。その結果、てんかん患者の大脳皮質興奮性はGSMEMFばく露によって明らかに変化することが示された;以前に行った健常者での結果とは対照的に、CHばく露後にのみ、この影響が見られた;この場合、ばく露と同側での興奮性上昇、反対側での興奮性低下がペアで起きるという特徴があった;IHばく露および擬似ばく露は興奮性に影響しなかった、などの所見を報告している。

ばく露

研究助成

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