[ヒト誘発研究に使用される385 MHz TETRA規格の頭部ばく露システムの設計およびドシメトリ分析] tech./dosim.

Design and dosimetric analysis of a 385 MHz TETRA head exposure system for use in human provocation studies

掲載誌: Bioelectromagnetics 2012; 33 (7): 594-603

この研究は、ヒトの中枢神経系処理に対するTETRA規格(385 MHz)の無線周波ばく露の影響可能性を調べるための二重ブラインド誘発研究用に頭部ばく露装置を新規に開発した報告である。このばく露装置により、TETRAハンドセットを耳に当てた操作時と同様の側頭葉ばく露が実現され、覚醒時および睡眠時の脳電図を記録しながらのばく露が可能になるとしている。ドシメトリ評価および不確かさ分析の結果として、最適化されたアンテナ被験者の耳に直接当てた場合、アンテナの入射電力1W当たり14 W/kg の高い効率が示されたこと、6および1.5 W/kg(頭部組織10g平均SARの最大値として)の高ばく露および低ばく露を提供できることが述べられている。また、またソフトウェアにより二重ブラインド実験とばく露モニターが簡単に行えるとしている。これらのSAR値やその不確かさ度は、解剖学的頭部モデル、発汗など生理学的変化の影響、脳電図電極およびケーブルの影響、アンテナの位置や反射係数等々を考慮したFDTD法により計算されたものである。

ばく露

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