この論文は、Freiらの論文「携帯電話とがん-デンマークの全国規模コホート研究」(BMJ 2011; 343: d6387)の長所と短所を指摘している。なかでも研究の限界となるのは、この研究の加入者コホートには追跡開始当時の携帯電話使用者の半数しか含まれていなかったことと追跡期間中にほぼ全てのデンマーク人が携帯電話を使い始めたことにあり、そのために非加入者を参照群(非ばく露群)とすることは大きな誤分類バイアスであると述べている。したがって、このコホート研究で携帯電話使用が脳腫瘍と関連するか否かという疑問に決着を付けることはできそうもないと結論している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。