本研究は、400kV電力線の電界および磁界中に心臓ペースメーカを植え込んだヒト型ファントム(生理食塩水で満たした)を接地条件を変えて置いて、心臓ペースメーカの動作異常を調べた。用意したペースメーカは31台であったが、そのうち2台は初めから動作不良のため除いた。結果として、29台のうちの1台(2005年から患者に植え込まれ、2010年に取り出されたもの。単極誘導設定時)でのみ、電界が6.7~7.5kV/m、磁界が2.4~2.9μTにおいて、非常に速い心房リズム(毎分591回)を検知して心拍を毎分60回にぺーシングする動作異常を示したが、全体的にはペースメーカへの干渉はほとんどなく、リスクは高くないと結論している。
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