著者らは先行研究で、ダイズの発芽パラメータおよびバイオマス蓄積を改善させる上で、播種前の磁界処理が有益な作用をもたらすことを報告している。本研究では、150mTおよび200mTの静磁界で1時間処理したダイズ種子について、活性酸素種(ROS)および抗酸化酵素の活性を評価した。その結果、発芽種子の胚軸において、細胞壁のペルオキシダーゼを介してROS生成が亢進した一方で、アスコルビン酸含有量は減少し、スーパーオキシドジスムターゼおよびアスコルビン酸ペルオキシダーゼの活性が抑制された。著者らは、細胞質のペルオキシダーゼ活性が亢進したことは、この抗酸化酵素が、磁界処理された種子由来の若木において生成が増加するH2O2を除去する上で重要な役割を果たすことを示している、と結論している。
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