研究のタイプ: サーベイ (医学/生物学の研究)

[総説:超低周波磁界へのばく露とアルツハイマー病との関連の可能性は細胞遺伝学で説明可能か?] review

Can cytogenetics explain the possible association between exposure to extreme low-frequency magnetic fields and Alzheimer's disease?

掲載誌: J Appl Toxicol 2012; 32 (2): 81-87

超低周波電磁界(ELF-EMFs)への職業的ばく露および居住環境ばく露アルツハイマー病リスク要因であるかも知れないことを、最近、多くの疫学研究が示唆している。このことはまだ証明されておらず、この言われている関連を説明する生物学的メカニズムは知られていない。多くのイベントがアルツハイマー病の特徴であり、それらのイベントの少なくとも一部は遺伝子に起源をもつ。特に17番および21番染色体のトリソミーは必然的に伴うようである。全般的には、ELF-EMFsは遺伝毒性因子として確認されていないが、ELF-EMFsが突然変異腫瘍誘発すると分かっている要因の作用を増強することを示唆する論文がいくつかある。また、ELF-EMFsが異数体誘発するかも知れないという示唆もある。このことが、ELF-EMFsとアルツハイマー病の言われている関連を調べる際に何らかの見通しを切り開く。この総説はELF-EMFsとアルツハイマー病細胞遺伝学的関連の可能性についてレビューする。

影響評価項目

ばく露