【背景】幻想痛には様々な治療法があるが、薬物治療、外科的または介入的施術、電気けいれん療法、電気的神経刺激、遠赤外線療法、心理学的療法などの効用を裏付ける証拠はほとんどない。【目的】低強度の低周波電磁界による幻想痛の軽減に関して、臨床で予備的に調査すること。【方法】我々の方法を電磁的自己シグナル治療(EMOST)と呼ぶ。四肢に幻想痛のある15人の患者を予めプログラムに組んだ6つのセッションで治療した。痛みの強さは自覚したままを0-10の評点付けさせることにより定量化した。【結果】大半の患者(n = 10)は四肢の幻想痛の強さの顕著な低下を報告した。また何人かの患者は、治療後の睡眠や気分の質の向上、または幻想痛の頻度の低下も報告した。対照群(n = 5)では、四肢の幻想痛の低下または睡眠や気分の向上などの改善点は一つも報告されなかった。【結論】我々が開発した非線形の電磁的EMOST法は四肢の幻想痛の軽減の治療に適用可能性があるかもしれない。また、EMOSTがもたらし得る作用の一部は、身体の酸化還元バランスおよび酸化還元が関連する神経の可塑性を介して起こるのかもしれない。
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