[レター:重金属ばく露と電磁過敏症] comment

Heavy metals exposure and electromagnetic hypersensitivity. (Author's response included)

掲載誌: Sci Total Environ 2010; 408 (20): 4919-4921

このレターは、Ghezel-Ahmadi他の論文(同誌408巻、pp.774-8、2010年:電気過敏症者(EHS)の血中の鉛、水銀、カドミウム濃度を測定し、非EHS群との有意差なしと報告した)に関して2つの問題点を指摘している。1点目として、この3種の重金属はヒトおよび動物の軟組織と硬組織に滞留または器官内に隔離される(おそらくは化学防御の一形式として)ため、EHS群の血中の鉛、水銀、カドミウム濃度が上昇していないからといって、電磁界ばく露への感受性亢進をもたらす重要因子として重金属が存在していないことを意味しているわけではないと述べている。2点目として、ヒトのカドミウムばく露に最も役立つバイオマーカは尿中のカドミウム濃度とされており、全血中のカドミウム測定よりも好ましい、と述べている。但し、EHSに関連する悪い出来事について患者の境界を厳密に明確化するためには、重金属に対する免疫毒性的反応の可能性を評価する必要があり、Ghezel-Ahmadi論文は時宜を得たものである、と述べている。

ばく露

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