この研究は、UMTS携帯電話と植え込み式心臓ペースメーカとの電磁干渉を実験した。実験期間は2004年11月から2005年6月、被験者は心臓ペースメーカを1990年6月から2005年4月の間に植え込んだ患者100人(シングルチャンバ型23人、デュアルチャンバ型77人)であった。被験者に携帯電話を手に持たせ、待ち受け時、ダイヤル時、通話時(固定電話から掛けた)の体表面心電図と心内心電図を連続測定した。通信事業者はT-MobileとVodafon、機種はNokia6650とMotorola A835。いずれも用いる周波数は1800-2200 MHzで、出力は0.01 W から0.25 Wまでの低値である。結果として、いかなるワーストケース(センシングを単極に設定し、感度を最大にするなど)で実験しても、ペースメーカとの電磁干渉は観察されなかった、と報告している。
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