研究のタイプ: インプラント/医用機器に関する研究 (experimental study)

[ポータブルヘッドフォンによる植込み型心臓用装置と磁界との臨床的に重大な干渉] dev./impl.

Clinically significant magnetic interference of implanted cardiac devices by portable headphones

掲載誌: Heart Rhythm 2009; 6 (10): 1432-1436

この臨床調査は、心臓用植え込み機器装着患者100 人(ペースメーカ(PM):45 人、植込み型除細動器ICD):55 人)に8機種の携帯型ヘッドホンで磁界ばく露を与えてPMとICDの機能への影響を評価し、ヘッドホンの磁界強度も測定した。その結果、臨床的に重大な磁界干渉の出現頻度は、ICDで21/55(38.2%)、PMで9/45(20.0%)であった。磁界干渉によりPMでは非同期ぺーシング、ICDでは頻性不整脈検出の妨害を特徴とする「磁石反応」が経験された。磁界干渉を受けた30例のうち1例を除いて、ヘッドホンを胸部から遠ざけると直ちに機能は正常に戻った。2cmの距離で磁界強度が≧10ガウス以上のヘッドホンは干渉を起こしやすく、またヘッドホンを皮膚表面から3cm以上離すと磁界干渉は観察されなかったと報告している。

ばく露

関連論文