この臨床調査は、心臓用植え込み機器装着患者100 人(ペースメーカ(PM):45 人、植込み型除細動器(ICD):55 人)に8機種の携帯型ヘッドホンで磁界ばく露を与えてPMとICDの機能への影響を評価し、ヘッドホンの磁界強度も測定した。その結果、臨床的に重大な磁界干渉の出現頻度は、ICDで21/55(38.2%)、PMで9/45(20.0%)であった。磁界干渉によりPMでは非同期ぺーシング、ICDでは頻性不整脈検出の妨害を特徴とする「磁石反応」が経験された。磁界干渉を受けた30例のうち1例を除いて、ヘッドホンを胸部から遠ざけると直ちに機能は正常に戻った。2cmの距離で磁界強度が≧10ガウス以上のヘッドホンは干渉を起こしやすく、またヘッドホンを皮膚表面から3cm以上離すと磁界干渉は観察されなかったと報告している。
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