このコホート研究は、1963年から1994年までドイツの対空レーダ施設(HAWK)部隊に勤務したベルギー男性の軍人4417名と、同じ時期、同じ場所でレーダのない大隊に勤務した軍人2932名について、彼らの死因別死亡率を過去に遡って比較した。その結果、主要な死因別死亡率比RR(95%信頼区間)は、全死因ではRR=1.04(0.96-1.14)、がんでのRR=1.22(1.03-1.47)、がんの内、血液リンパ系がんでのRR=7.22(1.09-47.9)などが示された。また、がんでのRRは、年齢が若いほど、あるいはレーダ部隊に勤務した期間が長いほど上昇の傾向(統計的に有意ではない)があったと報告している。血液リンパ系がんRRの上昇がレーダのマイクロ波によるものか、あるいはレーダ設備内のマイクロ波発生器から放射される電離放射線によるものかについてはまだ立証されていないと結論している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。