この実験研究は、ストレプトゾトシン(STZ)で誘発した急性および慢性糖尿病ラットにパルス磁界(PMF)を与え、糖尿病性神経障害の徴候や症状の改善に対するPMF療法の有効性を調べた。STZ注射3日後のラットを急性糖尿病ラット、注射6週間後のラットを慢性糖尿病ラットとし、その期日からPMFばく露を開始した。研究デザインとしてラットは10群(各群10匹)用意した:急性糖尿病群と体重マッチしたその対照群、慢性糖尿病群と体重マッチしたその対照群、RMFばく露した急性糖尿病群、RMFばく露した急性糖尿病対照群、PMF擬似ばく露した急性糖尿病群、RMFばく露した慢性糖尿病群、RMFばく露した慢性糖尿病対照群、RMF擬似ばく露した慢性糖尿病群。PMFは、直径60cmのヘルムホルツコイル内の中心に1匹用ケージを置いて行った。ケージの位置での磁界強度ピーク値は1.5mT、PMFばく露は1時間とした(立ち上がり時間0.5ms、立ち下がり時間9.5msのパルスを1、10、20、40Hzでそれぞれ4分間連続し、各周波数セッションの間に1分間のインターバルをおいたものを1シークエンスとして、この20分間のシークエンスを3回繰り返した)。ばく露は1日1回で1週間継続した。評価項目は、熱刺激や機械的刺激に対する回避反射の潜時、全血グルコースレベル、体重であった。その結果、痛み回避反射の潜時が短くなるなどPMF療法の有効性を示す変化が見られたと報告している。
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