この実験研究は、取り出したニューロンから記録される非シナプス性電位に対するパルス磁界の影響を調べた。ニューロン試料に与えたパルス磁界の強度は15 mT、周波数は0.5、0.16、0.07、0.03、0.0 Hzとした。ニューロン活動の指標は、逆行性刺激により海馬切片から記録される集合スパイク電位(PSs)と坐骨神経切片から記録される複合活動電位(CAPs)である。その結果、両方の電位とも0.16 Hzばく露の後に有意かつ持続的に高まること、0.5 Hzが電位の振幅の増大に最も有効であることなどが示された。また間隔の短いペア刺激による2つのCAPsでは、短期抑制(STD)のために2番目の刺激による電位はやや小さく現れることが確認されているが、パルス磁界を与えた場合、2つの電位の振幅が共に増幅されるものの、1番目の電位の増大がSTDの大きさをより増大させること、またカリウムチャネルを阻害するとSTDは疎通に逆転したことなどが示された。
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