[20 kHz、1.1 mT磁界ばく露後のニワトリ胚毒性の無発現] med./bio.

Lack of chick embryotoxicity after 20 kHz, 1.1 mT magnetic field exposure

掲載誌: Bioelectromagnetics 2009; 30 (7): 573-582

中間周波磁界の影響を評価した生物学的研究が不十分であることから今回の調査が行われた。白色レグホン種受精卵(60個/グループ)は、20kHz、1.1mT(rms)正弦波磁界または偽ばく露胚形成の初めの2、7、11日間でばく露された。また、0.011mT(rms)と0.11mT(rms)の2日間の低い線量ばく露が予測される線量反応関係を明らかにするために行われた。オールトランス型レチノイン酸、催奇形物質を投与された追加の卵は、胚毒性の変化を調べるため同じばく露期間で1.1mT(rms)磁界ばく露した。ばく露後、胚は胚死と発育異常について調べられた。発育段階、体節組の数、他の発育終点も調査された。実験は3回繰り返し、盲検式で行われた。1.1mT(rms)磁界または0.11mT(rms)と0.011mT(rms)の低い線量の磁界ばく露された無傷の胚ではいずれの発育終点においてもばく露による変化は見られなかった。レチノイン酸投与は胚毒性反応を引き起こし、偽ばく露グループの胚の40-60%において胚死と発育異常が見られた。この反応の大きさは磁界ばく露によって大きく変わることはなかった。今回の実験条件の下では、最高1.1mT(rms)の20kHz磁界はヒヨコにおいては胚毒性を示さず、レチノイン酸の胚毒性作用を高めることはなかった。

ばく露

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