[コメント:観察研究では一貫した減少リスクが現れている状況下で弱いリスク上昇が隠れているかも知れない] comment

Commentary: Observational studies may conceal a weakly elevated risk under the appearance of consistently reduced risks

掲載誌: Int J Epidemiol 2008; 37 (6): 1313-1315

Lahkolaらの携帯電話使用と髄膜腫との関連についての研究結果(2008)に対するコメントである。著者は、環境ハザードについての観察研究の結果の解釈での注意点として、(1) 複数の再現観察研究が小さいリスクを示した場合、偶然が説明の材料にはならないこと; (2)その小さいリスク推定値が、一見してはリスクの上昇の打ち消しを示していても、リスク推定値を減少させるようなバイアスの大きさをを立証するデータがない限り、実際には、それらのデータはどのような影響の裏付けにもならない、の2点を挙げている。Lahkolaの論文で取り組むべき中心の問題が後者であれば、まだ答えが出ていないが、最大限言えることは、強いポジティブな関連はおそらく排除できるが、弱いポジティブな関連は排除できないということであろう、と述べている。

ばく露

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