この研究は、ラットの眼の結膜に対する超低周波磁界(ELF MF)の影響を調べた。30匹の成獣の雌のSpraque Dawleyラットを無作為にそれぞれ15匹からなる2群に分けた。ばく露群は、1日4時間のELF MF ばく露を7日間受けた。他方の群は、標準的な実験室ケアを受け、対照群として用いられた。採取した結膜標本で、杯細胞密度、結膜浮腫、炎症、および線維芽細胞増殖を光学顕微鏡法で評価した。その結果、ELF MFばく露群のラットでは、杯細胞の数は対照群よりも少なかった;また、杯細胞密度に関して、ELF MFばく露群と対照群の間に有意差があった; ELF MFばく露群は、対照群と比較して結膜浮腫および炎症を有意に多く発症した;線維芽細胞の増殖については、両群間に統計的な差はなかった、と報告している。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
continuous for 4 h/day for 7 days
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ばく露したラットでは、杯細胞の数は対照群よりも少なかった。加えて、結膜浮腫及び炎症を伴う杯細胞の密度の有意な減少が認められた。線維芽細胞の増殖に関しては、統計的に有意ではない増加がばく露したラットに認められた。
これらの結果は、50Hz、1.5mTの超低周波磁界へのばく露は、ドライアイの症状を生じ得るかも知れない、結膜の形態学的変化につながることを示唆している。
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