ペースメーカ、ICD、デジィタルミュージックプレヤー(DMP)と電磁界との相互作用について懸念が生じている。これまでの研究では、Apple iPodの近くにいる患者の50%に干渉があることが報告されている。そのため、若い患者が幅広く使用しているDMPをとらえ、iPodの干渉特性、さらに他のDMPからの干渉を調べた。【方法】4機種のDMP(Apple Nano, Apple Video, SanDisk Sansa, Microsoft Zune)をペースメーカとICD(PM/ICD)に対して評価した。連続的にモニタリングしながら、ECG、センシングパラメータ、端子インピーダンスの記録をとった。【結果】51患者(6-60歳で平均22歳)を評価し、装置固有の機能との干渉がないことが判明した。41%の患者にプログラマーとの干渉がおこった。4つすべてのDMPはプログラム干渉を引き起こした。PM/ICDとプログラマー間の干渉、ECGチャネルの雑音、マーカーチャンネル指標の消失などである。センシングプログラムと端子インピーダンスはベースラインの変動以上を示さなかった。DMPを6インチ移動すると、プログラム干渉はなかった。【結論】前回の報告とは異なり、DMPとPM/ICDとの関係に電磁干渉を示す証拠はなかった。DMPは装置プログラムと時々干渉したが、装置の機能を損なうレベルではなかった。このようなことから、DMPは装置が駆動している時に使用することを推奨しないが、電流レベルを低減、緩和を保証する反対の証拠もある。
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