<目的>ラット・マウスを水迷路あるいは放射状迷路で空間学習機能に及ぼす磁界の影響をテストした報告では、テスト前訓練中に磁界を曝露すると影響が現れるが、課題遂行中に曝露したのでは影響がみられないという。ヒトを対象とした研究は少ない。Cognitive Drug Research(CDR) computerized assessment systemからいくつかのテストを選んでヒトの認知機能に及ぼす磁界曝露の影響を検討する。このテストは抗精神薬の有効性の判定に広く使用されている。 <対象・方法>16名の健康成人(19~60才、平均34.2才)、男9名、女7名、眼鏡8名、眼鏡なし8名。(1)no field、(2)水平0.6mT静磁界、(3)水平50Hz、0.6mTをランダムな順序で曝露。径30cmのLee-Whitingコイルを肩にのせる。コイルの中心を両耳の軸上に置く。CDRシステムの中から選んだ項目はTable 1に記載。Table 2にグループ分けを示す。 <結果・結論>Tables 1、3、4に示されているように想起、注意集中機能に今回用いた0.6mTの強い50Hz磁界曝露の影響がみられた。
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