【目的】ミリ波の反射率を利用して、げっ歯類の皮膚誘電率を決定すること。【方法】麻酔下のスイスウェブスタマウスとSKH1ヘヤレスマウスにおける、37-74GHzの周波数範囲での反射を測定した。二つの皮膚モデルを検討した。モデル1は均質な皮膚の一層モデル、モデル2は皮膚の4層モデルで、(1)角質層、(2)生きている表皮および真皮層、(3)脂肪層、(4)無限の厚さの筋肉層からなる。ミリ波領域の皮膚誘電率はデバイ方程式で記述される皮膚自由水の誘電率から決まるとした。反射に関するフレネル方程式を用いて、反射データに最も適合する皮膚パラメタを決め、皮膚各層の誘電率を得た。決めた。さらに誘電率データを利用して、電力密度とSAR分布、および皮膚での透過深度を計算した。【結果】両方のネズミモデルにおいて、ミリ波は筋肉に到達するほど皮膚の深部まで透過した。【結論】ヒトの皮膚では、ミリ波は大部分が皮膚内で吸収される。したがって、動物で見られたミリ波の影響をヒトへ外挿する場合、動物での影響には筋肉層が関与する可能性があることを考慮することが重要である。
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