<目的>一様な磁界空間、良好な環境(低振動、低発熱等)を持つ、細胞、動物実験用磁界発生装置および対照実験用装置の設計・製作を行うこと。 <方法・結果> 1) 設計:コイル形式はMerritt型4重コイル。巻線比がやや異なり外側/内側=21/9である。対照用は電流を途中から逆向きに流し、発生磁界を相殺させる。漏洩磁界の計算は、ビオサバール則に基づく、磁界計算プログラム(MAGFIELD)を利用した。対照曝露の磁界レベルは1mG-2mG. 2) 背景磁界の強制的相殺:細胞実験用コイルに採用し、検出用コイルとヘルムホルツ型相殺コイルで構成し、PIDによる自動制御方式とした。対照曝露の磁界レベルは1-2mGになった。 3) 製作:巻線自体を樹脂により固定化することにより、コイル自身を洗浄可能なものとした。動物実験用コイルはマウスを48匹同時に収納でき、4つの曝露空間からなる。大きさは、100cm × 100cm × 60cm、最大磁界20Gである。細胞実験用コイルは、隣接補償型と同心補償型の2つを試作した。隣接補償型の有効面積は110cm × 190cm。同心補償型は曝露コイルが56cm、補償コイルが80cmである。最大磁界はどちらも補償コイルを駆動しない場合20G、駆動させた場合10Gである。
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