ニワトリ卵白リゾチームの非平衡分子動力学シミュレーションを、マイクロ波帯から遠赤外周波数までの周波数範囲の強度が変動する外部電磁界中の存在下で、298Kでの正準集団(カノニカル・アンサンブル)において行った。電磁界ゼロ条件に比較して、タンパク質2次構造の顕著な変化、これは初期の部分変性が加速された状態に至るものであるが、のような意味のある非熱的な電磁界影響が示された。この影響は本質的に、外部電磁界によるタンパク質の全双極子モーメント配列の結果として起きるもので、分子の運動性の増加および水分子の双極子の配列は、ばく露された溶剤の側鎖部分に影響する。用いた電磁界強度が、調べた周波数範囲内で、変性の程度に強く影響することが確認され、0.25-0.5VÅ-1 rmsの電磁界は、400~500Kレンジでの熱変性に匹敵する程度の初期変性を起こすことが確認された。電磁界ばく露の後に続けて電磁界ゼロとなるシミュレーションを行うと、本来の折り畳み構造からの摂動の程度および残余双極子配列の程度は、折り畳み初期構造に影響すること確認された。
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